毎年11月にお伺いさせて頂いている
奥志賀高原のホテル様にて、
通例の施工を終え下界に降りようと
したところ、
「頼みたいことがある」
とのことでご相談を頂きました。
スイートのテーブルの劣化が顕著となり、
シートの貼物をし凌いでおられたそうです。
そのシートを剥がして、
修復塗装出来ないかとのことでした。
偶然にも2週間後、同敷地内にある
兄弟ホテル様に別案件で呼んで頂いて
いましたので、
その施工が終わったあとに日程をとり、
いざ剥がしてみると・・・
貼り物が持って行ってしまい、
素地が露出した部分の凹部を埋め着色し、下地を整えます。
下が出来た後は、上での色調整です。
対角線で色の濃淡差があるので、
お互いを合わせる必要があります。
『岩菅山(岩巣護山)』を真正面に望む
大自然の中にある当ホテルは、
客室にも温かみのある木がふんだんに
使われています。
そこで仕上は艶(人工的)を控えめにした、
木を直接感じられる風合いとしてみました。
「 おお終わりましたか
いいじゃないですか味があって
木を感じるのでうちの部屋に合うと
思いますよ 」
とは施設に底なしの愛を注がれる責任者様。
いつも施工者の気持ちを120%以上も
お汲み下さり紡がれる優しいお言葉に
毎度湧き上がってきて止まない想いは
『もっとうまくできなかったものか』