東京都港区芝 四つ星ホテル

レストラン 『木』 テーブル 修復塗装

Ⅰ. 問合せの背景

「この白いの何?」

 

拭いても取れないのだそうです。

お客様からは、「掃除が甘い!」と

指摘されるそうで、困っていました。


Ⅱ. 湿熱白化

 これは『湿熱白化』という現象です。

工場で塗装された時の中塗工程にて

塗料に含まれるある物が、

“熱と湿気”と言う条件が重なると、

場合により状況により発生するもの

とされています。


テスト施工の様子

Ⅲ. 研磨で除去

白化がテーブルの最表面:クリア塗装面

で収まっていれば、研磨して磨けば

綺麗に簡単に復元できるのですが、

 

中塗層で起きているので、

削り込むのはやむを得ないです。


Ⅳ. クリア塗装(2層)

中塗塗料は、同じ事の原因になり得るので、

クリア塗装を2層で対応です。

 

右の魅惑的な塗料は、

仕上の『耐(対)湿熱白化』用塗料です。


Ⅴ. テスト合格

ホテル駐車場を仮の作業場にしての、

確かめながら探りながらの施工ながら、

1台に『半日』かかりました。

後日合格を伝えてくれた元請氏は、

「休館日にやることになったから」と。

休館日は1日でしかも全館停電。

ホテル内?においはダクトはブースは? 

電源は?そもそも何台?


Ⅵ.施工状況

「 28台全部だよ! 出来るよ! (唖然) 」

 

結果)

・多難に次ぐ多難 (しかし、においなし 事故無し けが無し 有難うございます)

・35時間 連続施工 ※休憩30分 (休館日前夜~休館日24時間~翌オープン前)

・アシスタントは30時間経過時、観音様の顔で力尽きる

・ホテル支配人様、テナントビル側の偉い方からの高評価 賜る ( 誰がやった!?)

・そのうち階上のレストランでも施工あるそうです

甦生後の様子 開業2時間前