北米スタイルの注文住宅。無垢一枚ものの美しいフローリング:ロビンスフロアー。
入居以来、度々吹き込んだ雨の影響で床の無垢材が劣化・退色してしまい、たびたびカラーワックスを塗っておられました。
この度、キッチンのリフォームに合わせて床を甦生できないか、というご要望でした。
カラーワックスを除去したところ、かなりの退色が認められました。
濃い赤色をした部分は、フローリング表面のウレタン塗装面 (無色)の摩耗欠落により、洗浄液を吸い込んだ証。
ここまで劣化していては甦生の仕上であるコーティングは不可能です。
補色した上でウレタン塗装をし、
工場出荷時に近い床材に復元する
必要があります。
そこで劣化部を研磨して白木に戻し、
塗装が出来る状態を創り出します。
塗装工程は、まず素地に着色をします。
このとき同時に目止を行います。
更に中塗のサンジング塗装を2回
そして最後に、
ツヤ調整の上クリア塗装で蓋をします。
クリア塗装により、工場出荷時の
フローリングに近い状態になります。
しかしながら現場での吹付塗装ですので、表面に若干のざらつきが見られます。
塗面を細かく研いで造膜できる状態にし、コーティング工程に入っていきます。